あっけなく失格になってしまったものの、もちろんクイズは続く。なんとなくやってみる。しかし、皮肉なもんで、自分に関わりがなくなってから、快進撃(?)は始まってしまったのだ。2問目からなんと6問連続して正解。1問目さえ正解していれば、人工芝にも下りれたし、「○」「×」のボールをもって走ることもできたのである。でも、その中で確実に知っていた問題は1つだけ。「タイガーウッズは寅年生まれである?:答えは×」。人工芝に下りて最初の問題(5問目)だったが、これは簡単過ぎたのか放送されもしなかった。おれが知ってた理由は極めて単純。「同い年だから」。後日談であるが、当時勤務していた同じ職場の女の子もウルトラに来ていて、この問題で落ちたそうな。それを知ったときは「もったいないな」とからかい、当の本人も「あれは哀れだった」と嘆いたものである。
結局、全部で15問消化して100名の予選突破者が決定。個人的には15問中9問正解していた。しかも、10問終わった段階で人数が101人残っていた(要は残り5問は1人を落とすためにやったのだ!)のだが、そこまでの正解率は8割!とっくに落ちているから言えることだが、結構惜しい事をしたもんである。
でも、それ以上に緊張したのが、敗者復活戦。個人個人のエントリー番号のくじ引きだったのだが、おれも入っている2000番台が出るわ出るわ。どっちにしても仕事があるから、成田から先に行くのは難しい。下手に復活したらどうしようと思ったもんだ。
こうして、おれのウルトラクイズは終了した。クイズ終了時間、11時20分。時間にしたらたったの3時間。あっという間の時間。でも、この3時間を長い間夢見ていたのである。このあと、水道橋で飯を食って、あっけなく1日は終了した。いろんな経過をたどって、思わぬ展開で手に入れたチャンス。学生時代だったら本気でニューヨークへ行きたいと思ったんだろうけど、参加できただけで「ヨシ」としてしまう社会人の悲しさも感じてしまった。でも、長年の夢だったウルトラクイズに参加できてうれしい!本当にうれしい!!