ご存知の方も多いかと思いますが、薩摩半島にある知覧は武家屋敷群が保存されていることでも有名ですが、第二次世界大戦中に本州最南端の特攻基地となり、多くの若者がこの地から決して戻ることのない、最後の戦いに出撃した場所でもあります。
第二次世界大戦終戦50年の節目がちょうど自分も19歳、大学生だったということもあり関心を持ち、沖縄のひめゆりの塔とともに一度は行ってみたい場所でした(ご存知の通り「ひめゆり」は仕事で何度も行っています)。そのため、この社員旅行の中でも特に興味がありました。
実際に中に入り、特攻隊員の遺書が数多く残されており、すすり泣く声がいろんなところから聞こえてきました。職場の人間も真剣に見ている人も多く、互いに声を掛けられないオーラを発していました(職業柄もあるのでしょうね)。
団体旅行だったので、見学時間が約1時間しかなく、はっきり言って時間が足りませんでした。ただ、団体行動だから止むを得ないのかな?
「ひめゆり」は女性の立場が中心、知覧は男性の立場が中心ということもあるのでしょう、「もし自分だったらどんな気持ちなんだろう…」とか考えると、胸が苦しくなりました。それと同時に、急ぎ足で見てしまったので、今回は見れなかった武家屋敷群ともども、また足を運びたいと思いました。
最後に、戦争は醜いものです。多くの幸せを奪い取ります。そして数多くの命を…。第二次世界大戦でこの日本という国は「特攻」という、それこそ多くの若者の命を簡単に犠牲にする手段を選んでしまいました。とても愚かなことです。このような悲劇を日本は決して繰り返してはならないし、世界が武力を行使せずに平和であって欲しいと思いました。そして、今の平和な日本に暮らしていけることにありがたさも強く感じました。