1週間続けた、奥多摩の廃村・峰の特集も今回が最後です。今回は、具体的な生活跡といったところでしょうか?
倒れた電柱です。こんな山奥にも電気が通っていたんですね。どこからどのくらいの距離を引っ張ってきたのかが気になるところです。麓まで相当な距離がありますからね。
集落の中の木々はこのようにきれいに並んでいます。普通に考えると人の手が加えられて植林したのでしょうね。
集落の中心部にある「日天神社」とその御神木です。けっこう立派な木です。ちなみに、この神社の建物の中にはノートがあって、訪問者がその名を記しているようです。訪問時はそのことに気がつかず、帰宅後訪問した人のホームページにそのことが掲載されていました。その名を残せずにちょっと残念…。
台所のかまどの跡でしょうか? 木の様子からそのように感じ取れます。
大量のビンです。この廃村でやたらと目に付くのがこのようなビン類です。場所柄、かなり水に困っていたようなので、ビンに入れて保存していたのでしょうか?
水道の跡です。当然ながらかなり年季が入っています。
ちょっと写真の質は悪いですが井戸です。けっこう深かったですね。かつては蓋がしてあったようですが、今はありませんでした。落ちたらヤバいです。
これらの3枚の写真は「水」をテーマにしてまとめてみました。他の方のホームページの記録を見ると、距離の問題や林業の衰退などもあるようですが、廃村になったいちばんの要因は「水の確保」だったようです。
とまあ、けっこう凝って峰の廃村を特集してみました。4月下旬という、まだ草が生い茂る前に入ったのでこのような写真が撮影できたのでしょうね。これが真夏だったら、草木がたくさんあって別の風景になっていたのかもしれません。
この廃村は、通な人にはかなりメジャーな存在のようです。家屋の木材が朽ち果て、草木が生い茂り、枯葉に覆われて、この村も徐々に本当に消えていくのかもしれません。人間の余計な力を入れずに、自然に還ってもらいたいなと思います。