昨日のドライブの掘り出し物と評判だったのが、この「奥多摩湖ロープウェイ」でした。今回のメンバーの中に、最近廃線に凝っている人間がいて、自分もその影響で少し気になっていました。このドライブにあたり、「ドライブ天国」という、ドライブ用の地図を見ていると、奥多摩湖のほとりにロープウェイの廃線跡があるではありませんか。そう、この地図はなぜか廃線跡が紹介されているんです。
でも、ネットで調べずに地図に載っていただけで、見つかるか心配だったのですが、見事発見。奥多摩周遊道路の奥多摩側の料金所跡地のそばの川野駐車場の反対側に、その廃墟「三頭山口駅」はありました。
川野駐車場から見た、三頭山口駅の跡です。2月だったから草木が枯れていて分かったのでしょうね。夏だったら分かりにくいかもしれませんね。
駐車場にある鉄塔の跡です。すっかり錆び付いていますが、まだ骨組みはしっかりしているみたいです。なんか不自然ですね。
駅跡に向かう途中から先の鉄塔と奥多摩湖を撮影したものです。湖上を走るロープウェイだったことが感じ取れます。途中までは階段らしき跡があります。でも、滅多に人が来ないのか、落ち葉で覆われ、非常にすべりやすかったです。
駅のところまで到達。そこには、ロープウェイがそのまま残っていました。今回はたまたま登ってきたルートの関係で、駅の逆側に到達しました。でも、
途中からこの駅の跡までは道はありません。木の枝を持ちながら登ると言う、
ちょっとした探検隊気分になれます。自分たちは何の準備もしていませんでしたが、本来だったら多少の準備が必要だと思われます。
建物の中の機械室です。ワイヤーや滑車もすっかり錆び付いてますね。
歴史を記す看板が残っていました。今から46年も前に作られたのですね。
その昔、お客さんがこのプラットホームから乗降していたんですね。ロープウェイも凄い状況です。
駅の正面からの撮影です。見るからに「
廃墟」です。中のガラスは割れ、トイレも無茶苦茶になっていました。写真撮影してきませんでしたが、誰かが作為的に並べたんでしょうが、券売所に当時の空き缶がきれいに並べられていたのが印象的でした。
最後に駅の看板を撮影してみました。
なお、この「奥多摩湖ロープウェイ」ですが、Yahooなどで検索してみると、簡単にひっかかること。マニアの方の間では有名な廃線・廃墟のスポットみたいです。正直、こんなところまで行く人はほとんどいないだろうと友人たちと話していたのですが、そうでもないようです。そんな先達のページを見て、後悔したことが2点ほど。
①対岸にある「川野駅」の跡地に行かなかったこと。こっちのほうが簡単に行けたみたいです。ドライブがてらだったので、そこまで攻略しようとは思いませんでした。
②三頭山口駅の駅舎跡の上まで登れたと言うこと。知ってたらまず登っていたことでしょう。
ここまでの道中で、友人がこの日のために作成したCDに、
嘉門達夫の「
ゆけ!ゆけ!川口浩!!」が入っており、その影響と衝撃ですっかり「
川口浩探検隊」になった気分でこの廃墟は見てましたね。
ネット等で調べると、このロープウェイは昭和37年1月に開業したみたいです。ただ、奥多摩湖を横断する道路ができたこと、当初から奥多摩湖の上を往復するだけだったこともあり、昭和41年、冬のシーズンに備えて運休、そのまんま現在に至っているとのことです。
また、奥多摩湖に来ることがあったら、今度は「川野駅」の跡を見てこようかと思います。さすがに、「三頭山口」駅の跡地までは行く体力も気力もないかな?